「地域密着型金融」の取組みについて
平成29年6月
相愛信用組合
当組合は平成19年4月に第7次中期経営計画を策定し、協同組織金融機関の基本理念である「お客様第一主義と地域への貢献」を柱の一つとして掲げて以降、次のとおり地元中小企業の経営支援、地域経済の活性化等、地域密着型金融の推進に取り組んでいます。現在、特に注力している事項を下記に記載いたしました。
中小企業の経営支援に関する取り組み方針
平成21年12月に施行された中小企業金融円滑化法は平成25年3月末をもって終了しましたが、当組合では、引続き返済条件の変更等のご要望やご相談につきましては、経営課題に応じた解決策を提案するなど、お客様のご事情を勘案した丁寧な対応を継続してまいります。また、お客様へのコンサルティング機能を更に強化するため、外部専門機関と提携するとともに、役職員の教育研修に努め、よきアドバイザーの養成に努めてまいります。
中小企業の経営支援に関する態勢整備の状況
・当組合は、関東財務局並びに関東経済産業局より「経営革新等支援機関」として認定を受けています。
・本部と各営業店間の情報交換を定期的に実施して地域内でのビジネスマッチング創出への取り組みを行っています。
・営業地域内の商工会5団体、および藤野観光協会と「地域事業所支援に関する包括的連携協定」を締結し、地域内の情報交換を図って、地域経済の活性化のお手伝いをしています。
・NPO厚木診断士の会と提携して取引先企業の経営改善計画の策定支援、公的補助金等の説明会、後継者塾等の企業力アップに貢献するセミナーを開催しています。
・神奈川産業振興センター内に設置される「神奈川県よろず支援拠点」、「神奈川県事業引継ぎ支援センター」等と連携し、取引先企業のライフサイクルに合わせて、創業から事業承継に至る経営者の様々なお悩み、相談に対応できる態勢を整えています。
・企業支援をテーマとした役職員向の研修会を定期的に開催し、取引先企業の経営改善のお役に立てる人材の育成に努めています。
中小企業の経営支援に関する取組状況
・創業支援
創業応援ローン「ハーモニー&ソロ」を用意し、起業者の資金繰りを応援しています。「ハーモニー」は、神奈川県等の「創業支援融資」との協調融資でご融資限度額1,000万円以内、「ソロ」は、ハーモニーに該当しない起業者向けのローンで、500万円を限度としています。また創業・新規事業への開拓に対するご相談には、提携する中小企業診断士がお応えする態勢を整備しています。
・ビジネスマッチング
当組合は、毎月開催する業務推進委員会において各営業店に寄せられた取引先企業からの要望や情報を共有して、ビジネスマッチングに努めています。例えば、工場用地や受注業者の紹介、販路拡大等の支援で実績を上げています。
・セミナーの開催
①平成28年10月より「第3期相愛後継者塾」を開催し、平成29年3月に修了式を行ないました。
②平成29年2月取引先企業を対象に「事業承継セミナー」を開催しました。
③平成29年度は、「実践経営ステップアップセミナー」を29年7月から30年5月まで全10回の講義を実施する予定です。
・経営改善支援、改善計画立案への協力
中小企業・小規模事業者ワンストップ総合支援事業(通称ミラサポ)や、神奈川県信用保証協会の専門家派遣事業やよろず支援拠点の斡旋により、経営改善計画の策定を支援しています。
・資金繰り安定へのサポート
神奈川県信用保証協会「リターンアシスト長期保証」(15,年保証)と協調する組合の独自のローン「相愛リターン180」を用意し、長期・安定した資金繰りをサポートする態勢を整えました。
・人材育成
平成24年度から全職員にファイナンシャルプランナー資格の取得を義務化しました。29年3月末現在の資格取得者は、2級が10名、3級が45名となっています。また、平成29年2月に役職員を対象とした「事業性評価研修会」を開催いしました。